ライブロック養殖基盤

 

沖縄県産 自然にやさしい 人口ライブロック

沖縄海洋は国頭村漁業協同組合と共同で環境に優しい、人口ライブロック養殖基盤を開発しました。
材料は沖縄県産天然の琉球石灰岩由来の砂と,カキ殻を微細に砕いた粉を使用し、海水由来の生物に優しいマグネシウム系固化材で成型しました。
従来のホワイトセメントによる人口ブロックは強アルカリ性を有するため、海水汚染の恐れがありました。
マグネシウム系固化材は、海水から製造されるマグネシウムを主原料としています。弱アルカリpH領域であり環境に優しい固化剤であるため土壌の改良材としても利用される動植物に害の無い安全な固化剤です。


陸上養殖施設の活用

ライブロックの材料である微細なカキ殻は多孔質な構造を持ちますので、バクテリアの住みどころになります。
養殖場の水槽に入れることで、バクテリアがフンや食べかすなどを分解して水質を浄化することが期待できます。
また、珪藻類の繁茂により有害な窒素化合物を吸収し、水槽環境を良好に保ちます。


ライブロックのエサとしての効果

マグネシウム系固化材は生物に対して無毒であり、田んぼのあぜ道を固めるために使用してもメダカ類への毒性はありませんでした。
また、カキ殻はニワトリへの飼料として畜産でも使用される安全な材料ですので、養殖動物がエサとして摂取しても問題ありません。
さらに表面に付着した生物を養殖動物が摂取することにより、マグネシウム、カルシウム、たんぱく質、ケイ酸などの補給が期待されます。
養殖動物の健康状態が良好になり生存率が高まる可能性があります。


沖合の静かな海底で、時間をかけて生物を付着させます 付着生物【ウズボヤ科】